ビットコイン・イーサリアム現物ETF、価格上昇を追い風に運用資産が約230億ドル増
AI マーケットサマリー
米国のスポットBTCおよびETH ETFは先週、運用資産残高(AUM)を約233億ドル増やしたが、純流入による増加は約26億ドルにとどまり、増加分の大半は基礎となる価格の急上昇を反映したものだった。この動きは、国債買い戻しの拡大によるドル安基調、トランプ氏の暗号資産会合およびClarity Act推進を受けた米国政策面の見え方の改善、そして大規模なショートカバーの清算に関連していた。年初来のETFフローは依然としてマイナスだが、その幅は縮小している。
影響度
● 高い
影響を受ける資産
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米CoinDeskによると、米国のビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)現物ETFは先週、運用資産残高(AUM)が大幅に拡大した。増加の主因は資金流入ではなく、暗号資産価格の上昇だったという。
SoSoValueのデータでは、8月21日までの1週間における両商品の合計純流入額は約26億ドル。内訳は、ビットコイン現物ETFが19.2億ドル、イーサリアム現物ETFが6億9,720万ドルとなった。両カテゴリーとも、2025年10月以来の高水準だ。
一方、AUMの増加幅はそれを大きく上回った。ビットコインETFのAUMは766億ドルから961億ドルへと25.4%増。イーサリアムETFは105億ドルから143億ドルへと35.9%増となり、合計の増加額は約233億ドルに達した。
この増加分から純流入の約26億ドルを差し引くと、約207億ドルは保有資産そのものの値上がりによるものと試算される。ETF規模の急拡大は、ファンドが保有するビットコインとイーサリアムの価格上昇が押し上げた格好だ。
価格動向では、ビットコインが約6万2,000ドルから一時7万9,000ドル超まで上昇し、週次で約24%高。イーサリアムも1,900ドル割れから2,500ドル超へと上げ、週次で約30%上昇した。急騰がETF保有分の時価評価額を直接押し上げた。
レポートは相場上昇の背景として3点を挙げた。第1に、米財務省が長期国債の買い戻し(バイバック)プログラムの規模を倍増し、ドル安方向の圧力がかかる中でインフレヘッジ資産への関心が高まったこと。第2に、トランプ氏がホワイトハウスで暗号資産業界幹部と会談し、議会に対してClarity Actの推進を促したこと。第3に、ショートカバーが上昇を増幅したことだ。
重要水準の突破に伴い下落に賭けていたトレーダーがポジション解消を迫られ、買い戻しが連鎖。24時間で約30億ドルのショートが清算され、翌日にさらに約10億ドルが清算されたことで、買い注文が積み上がり価格を押し上げたとしている。
もっとも、2026年に入ってからの資金面のマイナスはなお残る。報道によれば、ビットコインETFは年初来で純流出が続き、イーサリアムETFも依然マイナス圏。両商品の年初来の合計純流出は、57億ドルから31億ドルへと縮小した。