テザー、KPMGによる初の完全監査を完了 2025年財務諸表に"適正"意見

AI マーケットサマリー
Tether's completion of its first full Big Four audit (KPMG) with a "clean" opinion is a major credibility milestone for stablecoins, potentially reducing perceived reserve and transparency risk around USDT. While critics note unresolved ownership questions and that the audit covered a subsidiary, the development can improve institutional comfort with stablecoin usage and liquidity conditions across crypto markets, given USDT's scale and profitability.
影響度
● 高い
影響を受ける資産
US/USDT-31.04%
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▲ 強気
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ステーブルコイン「USDT」を発行するTether(テザー)は、KPMGによる完全監査を完了した。Big Four(世界4大監査法人)による本格監査は初めてとなる。テザーは声明で、KPMGが2025年の財務諸表に対し"適正(クリーン)"意見を付したと発表。これは独立監査人が示し得る中で最も肯定的な見解だとしている。 パオロ・アルドイノCEOは、監査結果を受けて批判派に反論。長年、テザーは監査を完遂できない、また最も厳格な検証を避けていると指摘されてきたが、改めて誤りを証明したと主張し、ステーブルコイン業界にとって画期的な出来事だと位置付けた。 ■準備資産をめぐる長年の疑念 テザーの資産管理やUSDTを裏付ける準備資産の実在性を巡っては、以前から疑問の声が絶えない。2025年後半にはS&P GlobalがUSDTの評価を"constrained"から"weak"へ引き下げた。S&P Globalは、USDTの準備資産のうち米国債と現金同等物が77%にとどまり、残りがBTCと金へのエクスポージャー増加でリスクが高いと判断したほか、発行体側の透明性不足も理由に挙げた。 USDTはテザーのオフショア商品で、準備資産の構成に明確なガイドラインがないとされる。6月末時点の期間では、米国債(T-bills)と現金同等物の比率は約75%。金・金属が10%、BTCのエクスポージャーは3%だった。 ■監査でも批判が収まらないとの見方 一方、米国向け商品とされる「USAT」は、T-billsまたは現金同等物でほぼ100%に近い準備資産を確保し、1:1の裏付けを目指す設計だという。 監査を受け、ETF分野の専門家ネイト・ジェラシ氏は、ステーブルコイン利回りの配分問題が解決されない限り、規模の大きさからテザーが実質的な競争圧力にさらされることはないとの見解を示した。 もっとも、監査結果に納得しない声もある。SwanのCEO、コリー・クリップステン氏は、テザーの所有構造はいまだ不透明で、監査対象も子会社の一つである「Tether International」に限られると指摘した。 それでもテザーの収益力は際立つ。直近四半期だけで純利益は15億ドル($1.5B)。USDT保有者は6億5,000万人(650M)を突破し、増加が続いている。 ■まとめ ・テザーはKPMGによる初の完全監査を完了し、2025年財務諸表で"適正(クリーン)"意見を得た ・一部の批判派は、所有構造の不透明さや監査範囲が子会社(Tether International)に限られる点を問題視している