Rain、米OCCに全国トラストバンク設立認可を申請
AI マーケットサマリー
Rain's application to the OCC for a national trust bank charter signals continued institutionalization of stablecoin infrastructure under a unified federal supervisory regime. If approved, consolidating custody, reserve management, and stablecoin issuance/redemption within an OCC-examined entity could reduce counterparty and compliance frictions for partners operating cards, wallets, and transfers. While approval is uncertain and timing is open-ended, the move supports broader risk-on sentiment for digital-asset payment rails.
影響度
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CoinDeskによると、ステーブルコイン決済向けインフラを提供するRainは10月5日、米通貨監督庁(OCC)に対し、ニューヨークに本店を置く全国トラストバンク「Rain National Trust Bank(RNTB)」の設立認可を申請したと発表した。
承認されれば、Rainのパートナープログラムの裏側にある資産管理(カストディ)、準備金管理、ステーブルコインの発行・償還機能を、連邦レベルの統一的な規制枠組みの下に集約する。RNTBの社長兼最高経営責任者(CEO)には、Brandon Soto氏が就任予定。
Rainのパートナーは、ステーブルコイン連動カード、ウォレット、資金移動サービスを提供し、数百万人のエンドユーザーに利用されている。現状、これらの取り組みを支える資産は州ライセンス、外部カストディアン、外部のステーブルコイン発行体に分散している。全国トラストバンクの枠組みを得ることで、OCCの監督・検査の下、資産の信託保管やステーブルコインの発行・償還を含むサービスの拡張を図る。
Rainの共同創業者兼CEOであるFarooq Malik氏は、Rain上で事業を構築する機関が「連邦規制当局に説明責任を負う受託者による資産保全」を求めていると説明し、RNTBはその期待に応えるための構想だと述べた。Rain自体は決済プラットフォームとして事業を継続し、提案中のトラストバンクは顧客資産を受託者として保有し、OCCの検査対象となる独立子会社になるとしている。
RNTBの事業内容(承認された場合)
RNTBはデジタル資産決済エコシステムの機関投資家向けに、以下の3本柱で事業を行う計画。
・カストディ:承認されたデジタル資産および法定通貨資産を受託者として保管し、顧客資産は銀行自己勘定資産と分別管理
・準備金管理:GENIUS Actに基づき、承認されたステーブルコイン発行体の準備金を保有・管理
・発行・償還:GENIUS Actに基づく登録発行体として、米ドル連動ステーブルコインを発行し、償還に対応
非保険の全国トラストバンクとしての制約
Rainは、承認されてもRNTBは非保険の全国トラストバンクとして預金を受け入れず、商業貸付も行わない方針を示した。RNTBに保管される顧客資産は特定の所有者のためのカストディ資産であり、銀行負債には当たらない。RNTBが発行するステーブルコインの裏付け準備金も、担保差し入れ、貸し出し、再利用は行わないとしている。個人向け口座の提供もしない。
Rainは銀行ではなく、他の子会社を通じてVisaおよびMastercardのプリンシパルメンバーとして、ステーブルコイン決済プラットフォームを継続する。RNTBは別途資本化された子会社としてOCCの監督・検査を受ける。
経営体制
Soto氏は、OCC承認後にRNTBの社長兼CEOに就任予定。同氏は直近でCoastal Financial Corporationの執行副社長兼CFOを務め、以前はBlock傘下でユタ州認可のインダストリアルバンクであるSquare Financial Services, Inc.のCFOとして、FDICおよびユタ州金融機関局による認可取得に向けた申請準備・推進を支援し、財務、資金調達、資本管理を統括した。さらに前にはGreen Dot BankでCFO兼CAO(最高管理責任者)を歴任。Soto氏は「トラストバンクの最優先事項は、何を保有し、誰のために保有しているかを把握し、安全性を担保すること」と述べ、日次の照合、厳格な統制、適切な資本水準を初日から組み込む必要があるとした。
今後の手続き
申請はOCCの審査・承認プロセスに付され、パブリックコメント期間も含まれる。申請書の公開部分は、数日以内にOCCのウェブサイト(occ.gov)に掲載される見通し。Rainは申請に伴う責任を認識し、審査期間を通じてOCCと緊密に連携するとしている。申請プロセスではPaul Hastingsと協働した。
主なQ&A(要旨)
・RNTBとは:OCCに設立認可を申請中の全国トラストバンク。承認されれば、ニューヨーク本店の別途資本化子会社としてOCCの監督下で、デジタル資産と米ドルの信託カストディ、承認済み発行体の準備金管理、米ドル連動ステーブルコインの発行・償還を機関投資家向けに提供。必要なOCC承認を得るまで営業開始しない。
・Rainは銀行になるのか:Rainは決済プラットフォームのまま。VisaとMastercardのプリンシパルメンバーである点も変更なし。設立を目指すのは限定目的のトラストバンク子会社。
・FDIC保険はあるか:ない。預金を受け入れず、FDIC保険の対象外。顧客資産は分別管理されたカストディ資産で、RNTBの負債ではない。
・カード事業や提携への影響:なし。カード、ウォレット、資金移動サービスは現状通り継続。RNTBは、既存インフラに加え、連邦規制下の選択肢を追加する複数年プロジェクトと位置付ける。
・OCCの判断時期:OCCの手続きとタイムラインに従い、パブリックコメントを含む。公開資料は近日中にOCCサイトへ掲載予定。必要な承認をすべて取得した後にのみ開業可能。
Rainについて
Rainは、企業、ネオバンク、プラットフォーム、開発者、AIエージェント向けのグローバルなステーブルコイン決済プラットフォーム。パートナーが決済カード、リワード、法定通貨のオン/オフランプ、ステーブルコイン/法定通貨ウォレット、クロスボーダーチャネルを通じて、ステーブルコインを迅速かつコンプライアンスに沿って送金・保管・利用できる技術を提供する。VisaとMastercardの直接メンバーとして、Rain発行カードは200以上の国・地域で1億7500万超の加盟店で利用可能。世界100超の機関に利用され、国境を越えた資金移動を安全かつスケーラブルに実現するという。問い合わせ先:media@raincards.com