インテーザ・サンパオロ、IBIT保有を94%削減 ブラックロックのステーキングETH ETFは3倍に
AI マーケットサマリー
インテーザ・サンパオロの第2四半期13Fは、暗号資産ETF内での急激なローテーションを示している。IBITの普通株を93.7%削減する一方で、ブラックロックのステーキングされたイーサETF(ETHB)へのエクスポージャーを3倍に増やした。提出書類では、IBITの大口プットも新たに開示されているが、13Fデータではそれがヘッジなのか方向性の見方なのかは確認できない。ARKBのエクスポージャーを維持していることは、ビットコイン全般のリスク低減というよりも、ポジションの組み替えを示唆している。
影響度
● 普通
影響を受ける資産
ETH/USDT+0.86%
AI インサイト · ETH/USDTAI インサイト
● ニュートラル
今すぐ取引
⚠️ AI によって生成されたインサイトはニュースコンテンツに基づくものであり、情報提供のみを目的としています。投資助言を構成するものではなく、BingX の見解を示すものでもありません。投資にはリスクが伴います。責任ある取引を心がけてください。
イタリア最大手銀行インテーザ・サンパオロが2026年4〜6月期(Q2)に暗号資産ETFの保有構成を大きく組み替えた。最新のForm 13Fによると、ブラックロックのiShares Bitcoin Trust(IBIT)を大幅に減らす一方、同社が新たに設定したiShares Staked Ethereum Trust(ETHB)の持ち分を積み増した。
IBITでは、普通株の保有が3月31日時点の646,809株から6月30日時点で40,723株へと93.7%減少。保有価値も2,485万ドルから136万ドルに縮小した。コールオプションのエクスポージャーも、原資産換算で250万株相当から1万8,000株相当に急減。加えて、IBITの50万株に連動するプットオプション(報告上の時価1,665万ドル)を新たに開示した。
一方のETHBは、116,200株から349,600株へと200.9%増加し、保有は約3倍に拡大。報告価値は315万ドルから710万ドルに増えた。ETHBは2026年2月にナスダックで取引を開始し、イーサ(Ether)の価格連動にステーキング報酬の要素を組み合わせた商品。ブラックロックは8月3日時点の純資産総額を約5億6,250万ドルとしている。
ビットコイン関連では、ARK 21Shares Bitcoin ETF(ARKB)の保有が引き続き中核だ。インテーザは約347万株を保有し、評価額は約6,763万ドル。3カ月前の361万株から3.7%減にとどまり、開示ベースで時価総額が最大の暗号資産ETFポジションとなっている。
個別には、Bitwise Solana Staking ETFを2,817株から7株まで圧縮し、評価額は3万1,128ドルから70ドルへ低下。Grayscale XRP Trustは712,319株を維持したが、評価額は市場価格の下落で目減りした。
今回の13Fが示すのは四半期末時点でインテーザが投資裁量を持つ保有分であり、銀行の自己勘定か、運用商品か、顧客口座かといった内訳までは分からない。オプションについては原資産換算株数と時価は開示されるものの、権利行使価格や満期、支払プレミアム、相殺取引の有無などは記載されない。ライティング(売り)オプションや通常のショートも対象外だ。このため、新たに開示されたIBITの50万株分プットは、ヘッジか、より広いオプション戦略の一部か、弱気ポジションかをファイリングだけで断定できない。
13Fは四半期末のスナップショットで、提出は最大45日遅れとなる。6月30日以降に持ち高が変化している可能性もある。
今回の動きは、ビットコインから全面撤退したというより、暗号資産ETF内での選別的なローテーションとみられる。IBITを減らしつつもARKBのエクスポージャーは大きく維持した。ETHBの急拡大は、イーサ価格への連動に加えてステーキング報酬を取り込めるETFへの需要を反映した可能性があるが、インテーザはこれらの取引を戦略と結びつける公的な説明を行っていない。
インテーザは2026年上期(H1)に総資産9,926.7億ユーロ、純利益55.5億ユーロを計上しており、13Fが全体像ではないとしても今回のETF売買は注目に値する。次回の13F(9月30日基準)が、IBITの縮小とETHBの拡大が継続するかを示すことになるが、今回同様、銀行の暗号資産活動を遅行かつ部分的に映す資料にとどまる。