ビットコイン、米株との連動性が低下 インフレ指標に敏感に反応
AI マーケットサマリー
Glassnodeは、長期保有者の投げ売りと利益確定が和らぎ、"売りに出せる"供給が薄くなる中で、ビットコインの底固めのプロセスが改善していると主張するが、持続的な回復はなお継続的な現物需要にかかっているとも述べている。BTCはインフレ鈍化を受けて米国株式よりも大きく反応した一方で、株式との相関は弱まり、米ドルとの逆相関は強まっており、流動性が価格を押し上げていることを示唆している。リスクには、現物ETFの流出が続いていることや、デリバティブのショートカバーが現物買いに転換していないことが含まれる。
影響度
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暗号資産分析企業のGlassnodeは、ビットコイン市場で続いてきた底打ち形成の動きが足元で強まりつつある一方、回復が持続するには現物市場の需要が立ち上がる必要があるとの見方を示した。
同社によると、先週発表された米インフレ指標が市場予想を上回って改善したことを受け、ビットコインは主要株価指数よりも強く反応した。直近数週間のマクロ環境の好転に対する反応としては、ビットコインの値動きは特に大きかったという。
Glassnodeは、ビットコインと株式市場の相関が弱まる一方で、米ドルとの逆相関が強まっている点を指摘。リスク選好よりも、世界的な流動性環境がビットコイン価格を左右する要因になりつつあることを示唆しているとした。
また、年初来の主要な売り圧力の源泉となってきた長期保有者の投げ売り(カピチュレーション)はピークから鈍化し始めたと分析。利益確定売りは概ね細り、6月安値圏での供給は幅広い買いに吸収されたとしている。これまで上昇局面のたびに重しとなってきた「売却に回りやすい供給」が減少し始めており、価格が上値の抵抗帯を再び試す余地が生まれているという。
上値の最大の抵抗として挙げたのは、短期投資家の取得コスト(Short-Term Investor Cost Base)で、約69,000ドル付近。同水準は最近参入した投資家の平均損益分岐点に相当し、ビットコインが69,000ドル圏に到達すれば市場が強く反応する可能性があるとした。この水準を現物買いの支えで上抜け、その後も維持できるかが回復確認の鍵になる。
一方で、デリバティブ市場ではショートポジションの縮小が進み始めているものの、現物市場の買いが伴っていないとGlassnodeは指摘。現状の回復シナリオに欠けているのは、強く持続的な現物需要だとした。
強気シグナルが見られる一方で、上昇トレンドが確定したとは言えないとして注意も促した。主なリスクとして、現物ビットコインETFからの資金流出が続くこと、デリバティブのポジション解消が現物買いに結び付かないこと、ボラティリティが低水準にとどまることを挙げた。
市場見通しを前向きに変える決定的なサインは、現物の買いが短期投資家の取得コストを上回る水準へ押し上げ、価格がその上で定着することだという。逆に、長期保有者の損失確定売りが再加速する、または69,000ドル近辺の抵抗で跳ね返されて現水準へ戻る展開となれば、相場は再び横ばいレンジに引き戻される可能性があるとした。
Glassnodeは、ビットコインでは概ね価格の土台が築かれつつあるものの、上昇基調を継続させる買いの勢いはまだ十分に確認できないと総括し、「ベースは形成されたが、動きの継続はまだ訪れていない」とコメントした。
※本稿は投資助言ではない。