ドイツ、MiCA登録に協同組合銀行6行追加 EU内の先行を拡大
AI マーケットサマリー
ESMAのMiCA登録簿にドイツの協同組合銀行6行が追加され、EUで認可されたCASPは331に、ドイツの合計は79となり、フランスおよびオランダに対する同国のリードが拡大した。認可の迅速化は、規制下の暗号資産サービスの流通能力を拡大し、EU域内における機関投資家のアクセス可能性を改善する可能性がある。トークン区分のデータセット(ARTは空、EMTは43件、非準拠の事業体は167件)に変更はなく、トークン発行体ではなく仲介業者の進展を示唆している。
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欧州証券市場監督局(ESMA)は金曜日、暗号資産市場規則(MiCA)に基づく登録リストを更新し、暗号資産サービスプロバイダー(CASP)6社を新たに追加した。これにより、EU全体で認可済みCASPは331社となった。
今回の追加分はすべてドイツの協同組合銀行で、ドイツの認可CASP数は79社に増加。EU内ではドイツが引き続き最多で、フランス(35社)、オランダ(29社)を大きく上回る。
ESMAの更新によれば、新たに登録されたのは以下の6行。
・Raiffeisenbank Aidlingen
・Ihre Volksbank
・VR-Bank Mittelfranken Mitte
・Volksbank Euskirchen
・VR Bank Ried-Überwald
・Volksbank Backnang
MiCA認可はEU域内で適法に暗号資産サービスを提供する前提条件となる。認可事業者が多い国ほど、規制下サービスの提供範囲が広がりやすく、認可事業者間の競争も進む可能性がある。
ドイツの認可件数が突出している背景として、金融セクターの規模と、暗号資産関連サービスを提供し得る信用機関の層の厚さが挙げられる。連邦金融監督庁(BaFin)は6月、MiCAの認可数が多い理由の一部は国内の大きな金融産業と、暗号資産サービス提供が可能な信用機関の数にあるとCointelegraphに説明した。また、MiCA導入前から存在した国内ライセンス制度により、移行期間に一部のCASPが簡素化された手続きの恩恵を受けたことも、認可が他国より早い段階から大量に進んだ要因だという。
一方、CASP登録以外の関連データセットは今回も動きがなかった。資産参照型トークン(ART)の登録簿は引き続き空欄、電子マネートークン(EMT)の登録簿は43件のまま、非準拠事業体の一覧も167件で据え置かれた。サービス事業者の認可が増える一方、トークン分類の登録状況は変化しておらず、ESMAの枠組みでは事業者ライセンスの進捗と、トークン発行体・分類の整備状況が別軸で進んでいることが示唆される。
市場関係者は、次回以降のESMA更新でドイツの追加ペースが維持されるか、変化のないARTや非準拠リストに動きが出るかに注目したい。