Coldcardハッキングのさなか、12年以上休眠のBTCが動く 31億円超相当を移動
AI マーケットサマリー
Coldcardのハードウェアウォレットのエクスプロイトにより数千BTCが流出したと報告されており(研究者は約1億3000万ドル相当と推定)、これを受けてセキュリティ要因によるオンチェーン活動が活発化している。2013年頃のウォレットが500 BTCを移動させ、データでは長期間休眠していたコインの支出と取引所への流入が急増していることが示されており、自己保管への信頼が揺らいでいることを示唆している。ウォレット間の送金自体は本質的に弱気材料ではないが、古いコインの集中した移動とハッキングに関連した資金移動リスクは、BTCの短期的なボラティリティとリスク・プレミアムを押し上げる可能性がある。
影響度
● 高い
影響を受ける資産
BTC/USDT+1.93%
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▼ 弱気
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月曜、2013年以来動きのなかったビットコイン(BTC)ウォレットが突如オンチェーンで再始動した。注目されたのは「18TExP」とラベル付けされたアドレスで、500 BTC(約3,130万ドル)を移動。オンチェーントラッカーのWhale Alertが最初に検知した。前回動いた約12.7年前の評価額はおよそ50万ドルだったという。
ウォレット間の移動だけでは、売却などの意図は読み取れない。分かるのは、10年以上前の秘密鍵を保有する人物が資金を動かす判断をした、という事実だけだ。
市場の関心を集めているのはタイミングだ。再稼働は、ビットコイン専用ハードウェアウォレットとして知られるColdcardを巡るセキュリティ問題が拡大する最中に起きた。ブロックチェーン調査アカウントLookonchainはXで、「12年以上休眠していた18TExPが1時間前に500 BTC(3,127万ドル)を新しいウォレットへ全額移動した。Coldcardハック後の安全性懸念から移した可能性がある」と投稿している。
今回の事案では、7月30日のハック発生以降、攻撃者がColdcardで生成されたウォレットから数千BTCを流出させている。原因は2021年3月に遡る欠陥の悪用とされる。Galaxyの研究者によれば、これまでの被害総額はBTCで約1億3,000万ドル規模に達した。
週末には、自己管理(セルフカストディ)の安全性への信頼低下を背景に、取引所へのBTC流入が増えているとの指摘も出た。CryptoQuantのオンチェーンデータ(spent output age bands:当日に動いたBTCを休眠期間別に分類する指標)でも、同じ時期に「古いコイン」の移動が目立っている。
10年以上休眠していたコインは8月3日に約935 BTCが移動し、3月20日以来の1日当たり最大となった。別の区分では、5〜7年休眠していたコインが7月31日に約6,388 BTC動き、より大きなスパイクを示した。
長期休眠コインの移動には、相続手続き、取引所のウォレット整理、カストディ事業者の移行など、単一のハックとは無関係な理由もあり得る。それでも、Coldcardのインシデント直後に大口の休眠資金移動が複数まとまって発生している点は、保有者がリスク回避のために資金を別の保管先へ移し替えている印象を強めている。