CosmosのEVMでセキュリティ事故、複数チェーンが停止 KiiChainはKII 1億4,830万枚流出

AI マーケットサマリー
共有Cosmos EVMモジュールにおけるセキュリティインシデントにより、バリデーター主導のチェーン停止が発生し、複数の接続ネットワークが混乱した。KiiChainが最大の被害を報告しており、18件の攻撃で1億4,830万KIIが盗まれたが、資金がオンチェーンに残っていれば一部は回収可能かもしれない。Cosmos EVM v8.4.0のデプロイ後にMANTRAが再起動したことはパッチ適用の進展を示すものの、根本原因が非開示のままであるため、オペレーショナルリスクとカウンターパーティーリスクは高止まりしている。
影響度
● 高い
影響を受ける資産
KII/USDT+4.09%
AI インサイト · KII/USDTAI インサイト
▼ 弱気
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CosmosのEthereum Virtual Machine(EVM)モジュールで進行中のセキュリティインシデントが発生し、関連ネットワークは封じ込め対応を優先した。Cosmos Labsは影響を受けるEVMチェーンのバリデーターに対し、運用停止を要請。セキュリティチームが脆弱性を精査する間、取引や処理を制限し、不確実なトランザクションが関連ネットワークへ波及するリスクを抑えた。 一方で、Cosmos側は影響を受けたチェーン名、損失の有無、脆弱性の技術的詳細を公表しておらず、被害の全体像は不明なままだ。バリデーターが停止を調整する中、焦点は原因特定と復旧対象チェーンの切り分けに移り、通常運用の再開は是正措置の確認後となっている。 ■ 影響を公表した3チェーン、KiiChainの被害が最大 Cosmos EVMの問題が広がる中、3つのチェーンが被害規模と復旧手順を明らかにした。最大の影響を受けたのはKiiChainで、ネットワーク停止までに18回の攻撃を受け、合計KII 1億4,830万枚が流出した。 KiiChainは事後報告で、盗難資金の過半はチェーン外へ移動していないため回収可能だと説明。回収見込みはKII 8,070万枚で、流出トークンの54%に相当する。脆弱性については、KiiChain側の改変はなくCosmos EVMモジュールをそのまま利用していたとして、原因はKiiChainのコードではなくCosmos EVMのコードにあると主張した。 TACは被害の抑制に成功した。ブロック番号24,671,475で停止し、攻撃者が1つのアカウントから資金を引き出した段階でバリデーターが全処理を止め、追加の悪用を防いだ。 MANTRAは運用を30時間停止し、Cosmos EVMのバージョン8.4.0を適用。ユーザー損失を発生させずに対応し、パッチ適用後の再稼働が可能であることを示した。 ■ 根本原因は未公表、完全な影響範囲も不透明 一部チェーンが復旧に動く一方、共有モジュールであるCosmos EVM内部の不具合の原因は解決・開示されておらず、インシデントは未クローズの状態が続く。MANTRAはCosmos EVM 8.4.0で再開したが、他ネットワークは停止したまま次の対応を調整している。 現時点で被害把握は各チェーンの個別開示に依存しており、共有EVMモジュールを通じた不正取引の存在は示せても、技術的な失敗の全容までは説明できていない。Cosmos Labsがインシデント報告書を公表するまで、各チェーンは判明している露出点のパッチ適用はできても、関連する弱点がすべて解消されたかの確認は難しい。 ■ まとめ Cosmos EVMのセキュリティインシデントにより複数チェーンが停止し、KiiChainは18回の攻撃でKII 1億4,830万枚を失った。MANTRAはパッチ適用後に再稼働したが、根本原因とCosmos EVMの完全な影響範囲は依然として公表されていない。