Bitdeer株が23%急騰、ノルウェーでAIデータセンター共同設置契約(約47億ドル)
暗号資産マイニングからAIインフラへの資本シフトが現実味を帯びてきた。シンガポール拠点のBitdeer Technologiesは、ノルウェー・ティダル(Tydal)のAIデータセンターに関するコロケーション(共同設置)リース契約を締結したと発表。NASDAQ上場株はこれを受けて23%上昇した。
契約は6月29日、子会社のTydal Data Center ASを通じて実行され、取引規模は約47億ドルとされる。
計画中のティダル拠点は、総設備容量で約180メガワットを見込む。稼働開始は2026年12月の予定。建設はSparc Group AB傘下のData Center Installations ASが担う。
同社のAI領域への展開は今回が初めてではない。2026年3月には、ティダル施設をAI向けに転用し、Nvidiaの技術スタックに合わせていく方針を公表していた。今回のコロケーション契約は、これまで戦略として語られてきた計画を、契約として具体化した格好だ。
BitdeerのAI Cloud事業も数字が出始めている。Nvidia製GPUの展開が寄与し、稼働率95%のもとで年換算の継続収益(ARR)が約7,600万ドルに達したという。
資金面では、同社は2026年に入って保有するビットコインを全て売却し、AIデータセンターインフラ拡大の原資に充てた。加えて転換社債の発行で3億2,500万ドルを調達し、転換を加速させている。
転用計画はノルウェーにとどまらない。テキサス州やワシントン州を含む複数拠点で、既存のマイニング施設をAI用途へ切り替える取り組みを進めている。
市場の反応は明確だ。直近ではプレマーケットで約5%の上昇にとどまる局面もあったが、今回のティダルのリース契約発表には強い買いが入った。過去にはネバダ州での製造拠点設立が材料視され、株価が最大15%上振れした例もある。今回はそれを上回る上昇となり、投資家がノルウェーのコロケーション契約を、事業転換におけるより重要な一手と受け止めていることを示した。