米インフレ指標と原油高を見極め、ビットコイン上昇は一服

AI マーケットサマリー
ビットコインの上昇は、米国CPIが市場予想を下回ったものの、FRBの早期利下げ期待を意味のある形で押し上げるには至らなかったことを受けて失速した。市場は現在、政策金利が据え置かれる可能性が高いと織り込んでいる。ブレント原油が85ドルを上回る高水準にあることがインフレリスクへの警戒を維持させており、今後発表されるPPIとPCEがリスク資産のポジショニングにおいて重要となる。短期的な暗号資産の方向性は、単一の政策決定会合というよりも、マクロデータとエネルギー主導のインフレ動向に引き続き連動している。
影響度
● 高い
影響を受ける資産
BTC/USDT+0.86%
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● 中立
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本稿はCoinDeskニュースレター「Daybook」の抜粋。未登録の場合は登録を。 ビットコイン(BTC)は火曜日、上昇が一巡した。米インフレ指標が市場予想を下回ったものの、投資家の見方ではFRB(米連邦準備制度理事会)の利下げを促すほどではなかった。BTCは24時間で3%高を維持する一方、日付が変わって以降は0.5%下落し、足元は64,669.87ドル。イーサリアム(ETH)も24時間で4.7%高ながら、その後0.5%押し戻された。 金利観測は大きく振れた。Polymarketでは指標発表後、利上げ確率が34%から6.7%へ急低下。今月の据え置き確率は93%と見込まれている。CMEのFedWatchでも、30日物フェデラル・ファンド先物の価格は利上げ確率14.4%を示した。 XYO共同創業者のマーカス・レヴィン氏はCoinDeskに対し、"最新のCPIを受けた暗号資産の反応は、マクロシグナルの解釈がより選別的になっていることを示している"と述べた。インフレ鈍化は市場への圧力を和らげ、リスク資産の見通しを改善する一方、"好ましいインフレ指標が出れば自動的に利下げや史上最高値更新につながる"という前提は薄れているという。 FRBの次の一手は引き続き経済指標次第だ。ケビン・ウォーシュFRB議長は、有利なインフレ指標が1回出ただけでは"勝利宣言"はできないとの見解を示し、判断を今後のデータに結びつけた。原油高もインフレリスクを押し上げる要因となっている。北海ブレント原油は1バレル85ドルを上回り、欧州中央銀行(ECB)による7月利下げも実質的に選択肢から外れつつある。 この日の焦点は、米生産者物価(PPI)や月末に公表されるPCE(個人消費支出)価格指数へ移る。レヴィン氏は、"インフレが反発の兆しを見せずに冷え込みを続けられるかに関心が移った"と指摘。ビットコインの次の動きは7月の政策判断そのものより、原油高の中でもインフレ鈍化が続くかどうかに左右されやすいという。原油・ガスの供給フローに影響する地政学要因も引き続き重要になる。 アルトコインとデリバティブの動向は「Crypto Markets Today」、今週の主な予定はCoinDeskの「Crypto Week Ahead」を参照。 また、チャートはHyperliquidのHYPEをビットコイン建てで週足表示したもの。RSIの弱気ダイバージェンスが継続しており、相対的な下押し余地を示唆している。流れを変える可能性がある材料として、プレIPO株のCXMT(ChangXin Memory Technologies)の無期限先物が本日上場する。中国最大のDRAMメモリーチップメーカーである同社のパーペチュアルはTrade.xyzのHIP3市場で取引され、取引量がHYPEに直接恩恵をもたらす仕組みだ。CXMT株は上海で86億ドルのIPOを実施し、月末に取引開始が予定されている。