ビットコイン、週次23%急騰後も7.7万ドル近辺で高止まり 8万ドル手前の利確が重しに

AI マーケットサマリー
ビットコインは、週次で23%急騰した後、7.7万ドル近辺で持ち合いとなっている。これは、米国財務省による国債買い戻しの拡大と強い機関投資家需要(米国の現物BTC ETFへの純流入が約19.2億ドル)を受けてマクロのリスクセンチメントが改善したことに起因する。しかし、実現利益の高水準(1日で17.2億ドル)と日次モメンタムの過熱感は、価格が7.85万ドル〜8.0万ドルのレジスタンスゾーンを試す中で、短期的な供給圧力を示唆している。
影響度
● 高い
影響を受ける資産
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▲ 強気
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ビットコイン(BTC)は週明け月曜、1BTC=7万7,000ドル前後で推移した。先週は23%超上昇し、2023年3月中旬以来の大幅な週次上昇率となった。 上昇の背景には、米財務省が国債買い戻し(debt buybacks)を拡大する方針を示したことがある。リスク選好が市場全体で改善し、暗号資産にも追い風となった。加えて機関投資家の資金流入が動きを増幅した。SoSoValueによると、米国の現物ビットコインETFは先週、純流入が約19.2億ドルに達し、今年最大の週次流入となった。2025年10月中旬以来の高水準でもある。 ■8万ドル接近で利確が増加 オンチェーン指標では、BTCが重要な節目である8万ドルに近づく中、利益確定の動きが出ている。CryptoQuantによれば、金曜の実現利益は約17.2億ドルと、2024年11月下旬以来の単日最大を記録した。 実現利益の急増は短期的に持ち高調整や反落を誘発しやすい一方、中期的な回復基調を必ずしも否定するものではない。需要面では改善がみられる。CryptoQuantの"見かけの需要"(apparent demand)は、2月下旬以降マイナス圏が続いていたが、足元でプラスに転じた。買い需要の強まりが利確売りを吸収できるかが、次の上昇局面の鍵となる。 ■機関投資家マネーが下支え ETFへの大幅流入は、足元の上昇が機関投資家資金に支えられていることを示す。流入が続けば上値抵抗の突破を後押しする公算が大きい。一方で機関需要が鈍れば、短期の過熱感が意識される局面で上昇を維持しにくくなる可能性がある。 ■テクニカル:7.85万〜8.1万ドルに抵抗帯 BTCは最近、フィボナッチ・リトレースメント61.8%にあたる7万8,490ドルを試した(2024年8月安値約4万9,000ドルから、2025年10月の過去最高値12万6,199ドルまでを基準)。週足で7万8,490ドルを上回って引ければ強気シナリオが強まり、次の目標として50週単純移動平均の8万1,059ドルが視野に入る。もっとも、その手前には8万ドルという心理的節目が控える。 この2つのゾーンを明確に上抜ければ、次の上値目標はフィボナッチ50%の8万7,599ドル、さらに100週SMA近辺の8万8,990ドルとなる。 ■モメンタムは良好、ただし日足は過熱感 BTCは長期の持ち合いを上放れた後、200週SMA(6万4,571ドル)を大きく上回る水準を維持している。週足RSIは55近辺で、週足MACDは7月中旬のゴールデンクロス後に強気を示唆。過熱というよりは、上昇余地を残す形だ。 一方、日足では50/100/200日EMA(6万6,786ドル/6万7,415ドル/7万1,781ドル)を明確に上回るものの、日足RSIは79前後と買われ過ぎを示す。短期的な一服や押し目を警戒する局面に入っている。 ■下押し局面の注目サポート 主要サポートは200日EMA(約7万1,781ドル)と7万ドルの節目。次のサポートは100日EMA(約6万7,415ドル)、50日EMA(約6万6,786ドル)および約6万6,500ドルの水平帯。下落が深まれば6万2,300ドル近辺が意識される。 ■まとめ ビットコインはマクロ環境の改善と機関投資家の資金流入に支えられる一方、オンチェーンの実現利益増加と日足RSIの過熱が示す通り、7万8,500〜8万ドル近辺では短期の調整が入りやすい。7万8,490ドルを週足で上回って引けられるかが焦点となり、達成されれば8万1,000ドル、さらに8万7,600〜8万9,000ドル圏への関心が高まりそうだ。